Vol.12 「バランスの良い野菜の選び方」

title-kusumoto野菜が体に良いと言われても、一体何を選んだらいいのか、わかりません――そんな風に感じている方はとても多いのではないでしょうか。

私は18歳で上京する時に母から「外食でも、自炊でも、とにかく旬のものを食べること。そして、色々なものを食べること。それを守るだけでも、ある程度バランスのとれた食事が摂れるから」と、強く言われました。

そして「旬のものがわからない」と言ったら、「ファミリーレストランで、別紙で差し込まれてくるメニューや、居酒屋の日替わりメニューに書いてあるもの。あとは、スーパーで安く山積みになっている野菜を買うといい」と教えてもらいました。

私も、居酒屋を経営していますが、居酒屋メニューは季節感を大事にしますから、確かに旬のものが多くありますよね。

旬の野菜は、夏には体を冷やすもの(キュウリや茄子、トマトなど)、冬には体を温めるもの(レンコン、ゴボウ、ねぎなど)と、非常に理に叶っています。

ここ数年、老化防止や美容に働きがある「第7の栄養素」といわれる話題のフィトケミカルは、この植物色素や苦味、香りといった成分に着目したものです。トマトのリコピン、ブルーベリーのアントシアニン、カボチャのベータ︲カロテン、大豆のイソフラボンなど、これらのワードを耳にしたことのある人も多いはずです。

また、それぞれに含まれる栄養素が異なるため、赤、白、緑、紫、黒など、野菜をカラフルにすることでバランス良く栄養を摂ることができます。そう、見た目重視でいいのです。色を目安にバラエティをつけるだけで、たとえ野菜のそれぞれの栄養素を詳しく知らなくてもバランスの良い食事は提案できるのです。

野菜に含まれる栄養素をすべて覚えるのは大変でも、カラフルにするのは、そんなに難しいことではありません。

例えば、居酒屋なら、キュウリの漬物(緑)、冷奴(白)、チキンのトマトソース煮(赤)、揚げ出しナス(紫)、だし巻き玉子(黄)などです。こうして、メニューに載せている料理を色別に分けてあげるだけでも、含まれている栄養素が異なることが一目瞭然となるのです。

飲食店は、味はもちろん、盛りつけや彩りにもこだわりますから、ミックスサラダや野菜炒め、煮物などでも、たくさんの色が入っているように思います。色を意識した商品開発も面白いのではないでしょうか。

「バランス良く」を難しく考えず、楽しくカラフルな食事を提案することを目指していきましょう。私も、もっともっとカラフルになるメニューを考えたいな、と思っています。

楠本愛(くすもと・あい)●

名古屋の「焼酎居酒屋 モモガッパ」「鶏焼き酒場 かっぱの茶の間」「厚切り豚と本格焼酎 ブタガッパ」の3店舗を母と共に経営。有限会社チェルビック企画の取締役。自称「永遠の看板娘」で、各店舗の焼酎アドバイザーを務める。食べることで健康になる、綺麗になる「艶食」を栄養学的見地から提案し、お店でも実践する「潤い生活アドバイザー 」としてセミナーも多数開催。

2015/01/19