12月13日付の外食日報は

●「年越しそば」需要獲得へ各社が予約受付など開始

年末に向けて、外食各社で「年越しそば」需要の獲得に向けた施策が進んでいる。季節需要の一つとして例年、イートイン(店内飲食)やテイクアウトで消費者ニーズへの対応を進めるチェーンがある中、近年はEC(インターネット通信販売)を活用した商品提案によって売上拡充に臨む企業も散見。うどん・そばチェーンから各種専門店まで、1年の締めくくりの需要獲得で成果を得るべく、既に予約受付を開始して順調な店舗も見られる。

●ゼンショー傘下のかつ庵、「かつ庵」で新商品投入

ゼンショーホールディングス傘下のかつ庵は15日、とんかつ専門店「かつ庵」全53店舗で、新メニューの〈白髪ねぎ熟成ロースかつ丼〉(並で690円、以下含め価格税込)を発売する。

●3月期2/4期決算② 全体の6割が増収赤字、赤字幅は縮小

株式を公開している外食関連企業の23年3月期第2四半期決算・22年9月期決算がまとまり(一覧表は12日付8面に掲載)、22年3月期第2四半期決算では、対象45社(国際会計基準採用企業、連結決算移行など比較なしの企業などを除く)のうち、全体の6割にあたる27社が本業のもうけを示す営業損益で赤字となった。しかし、そのほぼ全てとなる26社が赤字幅を前年同期と比べて縮小させており、環境が回復に向かうなかで全体として収益が持ち直している状況が鮮明だ。