7月29日付の外食日報は

●コロナ下での手堅さも備えたビアガーデンに脚光

平年以上に高気温の日が多いことがビール需要の押し上げ要因となっている今夏、外食業界ではビアガーデン業態が堅調だ。コロナ対策をしながら経済を回す形で外食需要全般が回復を試すも感染者数が再び高水準となり先行きの懸念も強まってきた現状は、むしろ開放的な空間を用意しているビアガーデンは外食需要の有力な行き場。今後の新規開設案件も控え、需要最盛期の8月により存在感を強める公算がある。

●炉端焼きメインの高コスパ型大衆酒場を拡大

焼肉店や居酒屋などの多業態を手がけ、国内221店舗(7月21日時点)を展開するGYRO HOLDINGS(東京・西新宿、根本寿一社長)の連結子会社であるパートナーズダイニング(同・同、斎藤浩司社長)はこのほど、北海道食材を使用した炉端焼きが売りの大衆酒場「ろ端焼き きたぎん 祖師ヶ谷大蔵店」(同・祖師ヶ谷大蔵)をオープンした。

●6月既存店売上高は9割の企業が前年超え

上場外食企業の22年6月既存店売上がまとまった(集計対象56社・業態、関連表は8面に掲載)。新型コロナの影響を踏まえて数値開示を休止中の企業除く55社・業態のうち、約9割の51社が増収。多くが2桁以上の増収率という状況も含め、前月に続いて回復が顕著だった。