★外食産業を動かす人々
父の味《満太郎》で尼崎に根差す
障害者が輝ける店3年後に出店を
桃源郷 代表取締役 辻 孝太郎 氏
■7月5日号の主な内容
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居酒屋JAPAN2022セミナー再録
「外食5G」のメンバー5人が本音で語る!!
「外食の未来」かくあるべし
和音人(東京・三軒茶屋)代表の狩野高光さんが代表幹事となり、2019年3月に発足した40歳以下の飲食店経営者団体「外食5G(現・外食SX)」。2022年1月19・20の両日、東京・池袋サンシャイン文化会館ビルで開催された第7回「居酒屋JAPAN2022」のセミナーでは、外食5Gの個性的なメンバー5人がコロナ下に取り組んだことや、これからの外食経営者はどうあるべきかを熱く語った(記事中は当時の団体名である「外食5G」に統一)。
◇◇◇
- 外食5G代表・和音人代表取締役 狩野高光さん●かのう・たかみつ● 飲食店5店舗、パティスリー1店舗、鮮魚店を1店舗の計7店舗を三軒茶屋でドミナント経営。山形県でワイン用葡萄の栽培による農業事業、都内、地方でのプロデュース事業を行い、食と他産業の新結合を軸に「子どもたちに選べる未来を」というパーパスを掲げて、子どもたちの食育に積極的に参画する経営を行っている。
- カオカオカオ代表取締役 新井勇佑さん●あらい・ゆうすけ● コパアミューズメントで修業後に1年間飲食店を回り、タイ屋台マーケットに可能性を感じてカオカオカオを設立。従来のチェーンストア理論にオープンイノベーション経営やさまざまな独自の理論を加えた経営方針を採用。現在は新しい外食産業の経営としてCSV経営を掲げ、外食産業のSPA(製造小売業)モデルを実現。
- てっぺん代表取締役社長 和田裕直さん●わだ・ひろなお● 22歳でてっぺんに出会い、その後店長、総料理長を経て、28歳で2代目代表に就任し、店舗あたりの過去最高売上と収益を達成。東京・渋谷と自由ヶ丘に3店舗で、正社員数は24人という社員比率が高い会社。人材教育に力を入れ100人の経営者を創出することをビジョンとしている。
狩野 外食5Gは、40歳以下の若手飲食店経営者を集め、新感覚で新しい価値観の勉強会をしていこうという団体だ。今年度はCSV経営を念頭に置き、社会的価値と経済的価値の両立する外食産業を目指して勉強している。
大山 外食5Gは3年前にスタートしましたが、参加してみてこんな風に自分や会社が変わったとか、こんなことを学べたということがあれば伺いたいです。
中田 僕は1期目から参加している。外食5Gでは色々な人と繋がりができたことが強みだ。そこで良いなと思った仕組みを自分に取り入れ、アウトプットできた点が一番大きい。
和田 僕は今期からで、学んでいることは最先端だと思う。特にSDGsやエシカル消費など、世の中への貢献価値が高い企業で働きたいと思う人が今後は増えていくし、そういった企業に進化していかないと選ばれなくなるというのは勉強になる。
新井 2期目からの参加で、狩野さんが以前他の外食関連団体はさまざまな考えの人達が集まっているコミュニティだが、外食5GはCSV経営という1つの目標に向かって集まっているアソシエーションだと話していて納得した。同じ価値観に全員が向かっていると、それ以外の価値観もだんだん似てくるから一緒にいてとても居心地が良い。
また、この2年間はこの先どうしたらいいんだろうと悩んだり落ち込んだりすることが多かったが、その時に5Gの皆と飲みに行くと直接解決はしなくても心が楽になり、次の日からも仕事を頑張れる。さらにどんどんアイデアが生まれてきて次の事業につながっていくことが多かった。エネルギー源のような団体だなと感じる。
狩野 外食5Gに参加しているほとんどの企業がCSV発表を始めている。先輩企業や大手などのように、通常は完熟期に行うことだ。
僕達のような若い成長期の企業がCSV経営に取り組みながら成長しているというのはかなりの挑戦だし、おそらく今までは出せなかった価値ではないか。
大山 外食5Gは2022年4月から4期目になりますが、そのテーマについて4人に聞いていきたいと思います。その前に、コロナ禍ではどのように過ごしていましたか。
本田 陣頭指揮を執りずっと動き続けて色々と行なったので、あまり記憶がない。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった21年4~5月は2カ月で5000万円ほど赤字になってしまった。そこで朝6時ぐらいからみんなで焼肉弁当をひたすら作って売った。富山に根付いた経営をしているのでファンが多く、毎日のように買ってくれるお客さんもいた。
和田 色々な企業が唐揚げ店やラーメン店などを出店していく中で、僕は逆にあえて「何もしないをする」ようにした。国や都の要請は全て守り、アルコールを提供できない時期はアルコールなしで営業した。同時に、1人も辞めさせないよう努力した。
またコロナ後は人手不足になると踏み、初めて15万円ぐらい宣伝広告費をかけて人を募集した。100人ぐらい応募が来て、そこから3人ぐらいまで絞って採用した。
中田 僕も本田さんと一緒で……
- H VIEW代表取締役 中田 匠さん●なかた・たくみ● 23歳でクリエイティブプレイスの創業メンバーとして飲食業界に携わり、2017年2月、H VIEWを創業。「ヒューマンビジネスカンパニー」をテーマに、人にしかできない事に価値を見出し、事業展開。単一業態での展開はせず、日本酒バル、焼肉、高級フレンチ、スナックなど異なる業態を展開している。
- ガネーシャCEO 本田大輝さん●ほんだ・たいき● 富山県で両親が営んでいた創業30年以上の焼肉店の後を引き継ぎ、富山県と東京都の2拠点で活動中のデュアルライフ経営者。富山県では富山の街を盛り上げる食のコンテンツを多数展開。東京都では和牛ハンバーガーチェーン《SHOGUN BURGER》(現在7店舗)を運営する。
- フードスタジアム代表取締役 大山 正さん●おおやま・ただし● 2014年1月、31歳でフードスタジアム代表取締役就任。飲食店若手経営者の会「外食5G」サポーター企業リーダー。20年3月、ミライーツを設立し、外食人のためのオンラインコミュニティMiraEatsを運営。21年3月、ゴーストレストラン総合コンサルティング会社GRCを創業メンバーとして設立した。
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