★外食産業を動かす人々
結婚業界で培ったノウハウ駆使し
人材と経営内容で飲食地位向上を
Human Qreate 代表取締役社長CEO 米田 拓史 氏
■5月25日号の主な内容
★トップ記事
LAドミナントで行列絶えないラーメン店に
喜多方ラーメン《坂内》はなぜ米国を選んだのか?
「喜多方ラーメン坂内」を展開する麺食は2014年、米・ロサンゼルス郊外に1号店を出店後、西海岸に4店舗をドミナント展開。コロナ禍でテイクアウト・デリバリーのみの営業になっても月商1000万円を稼ぐ繁盛店となった。進出当時は多くの企業が東南アジアをターゲットとする中、なぜ米国を選び、どのように成功に導いたのか。代表の中原誠さんが出店からこれまでの成功と失敗を赤裸々に語る。(3月14日、日本フードビジネス国際化協会が開催した会員向けセミナーを紙上再録)
◇◇◇
当社は「喜多方ラーメン坂内」を国内で約70店舗展開しており、米国に進出して8年になる。私は2代目で創業者である父の中原明が代表取締役会長を務めている。まだまだ規模的には中小企業であり、走り回りながら頑張っている状態だ。
海外進出については日本フードビジネス国際化協会が掲げる「日本はチームだ」の言葉通り、今の日本にはチーム力が問われていると感じる。日本の食コンテンツは素晴らしいので、海外展開している企業やこれから進出を考えている企業とぜひ力を合わせていきたい。そこで、今回は当社の海外進出での成功と失敗を伝えるので、何かの参考にしてほしい。
当社は米国の西海岸を中心に6店舗出店していたが、コロナ禍によりニューヨークの1店舗を閉めたので、現在は5店舗だ。1号店は、わかりやすくロサンゼルス(LA)と紹介しているが、正確にはLA市街から車で30分ほど離れた郊外にあるオレンジ郡コスタ・メサにある。まずは現在の5店舗の概要を話すと、2014年8月にコスタ・メサに34坪36席の店を出した。
その後……
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