★外食産業を動かす人々
コアな店を時代に放り込む集団に
店数ではなく存在意義掘り下げを
ワッショイ 代表取締役 森 悠介氏
■4月5日号の主な内容
★トップ記事
大手がマネできない!?
コロナ禍きっかけに始まった中小の挑戦
独自のFC戦略でかく戦えり
コロナ禍による外出自粛や時短営業要請などにより大きな影響を受けたのが、大手のような資金調達をできずにキャッシュがどんどん減っていく、数店舗から十数店舗規模の飲食店だろう。当初はコロナ禍への対応に追われながらも、そこから自社の強みを活かしたFC化に挑戦する中小企業も現れている。今回はその中から3社の事例を紹介する。
◇◇◇
事例1
30分後が一番おいしい!
宅配特化の生パスタ開発
兵庫・淡路島の食材・文化を広げることを目的とした「淡路島と喰らえ銀座コリドー店」や「和食屋 ビッグサイト店」など直営7店舗、セントラルキッチン1拠点、FC120店舗を運営するエフ・エフ・アルファ(東京・西新宿、渡辺真人社長)は、コロナ禍をきっかけにデリバリー向けバーチャルレストランのブランド開発に乗り出し、FC展開を本格化した。
同社ではコロナ禍により売上が急減したため、それを補おうとイタリアンの店をヴィーガン専門店にするなどの業態変更をしたり弁当販売を始めたりと、さまざまな手を打ってきた。そんな取り組みの1つとして、色々な業態を試そうと約30のデリバリーブランドを開発。コストや準備時間、オペレーション、人材などを考慮し、負担をかけずに運営できてデリバリーのニーズに合うブランドを精査した。
その中から、他社との差別化ができてイートインと併用しても負担が軽い……
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