3月28日付の外食日報は

●自粛明けの解放感を捉える「贅沢」訴求

全面的な「まん延防止等重点措置」解除で時短営業の要請がなくなり酒類提供も終日可能になるといった、通常営業の日々が戻ってきた。集客、売上で最大限に巻き返したい局面にあって、メニュー企画などで目立つのが「贅沢」要素の訴求だ。外出・外食自粛ムードからの解放感から「せっかくの外食機会にちょっとした贅沢をしたい」と考える消費者の気持ちを読んだ動きとみられ、当面の有力なアプローチとなりそうだ。

●ホットパレット・松本純男社長インタビュー③

ホットパレットが店舗運営の効率化と従業員の負荷軽減に向けて「ペッパーランチ」で5月から実験導入を始めるのが、「キオスク」と呼ばれる利用客自身が注文・会計を行うタッチパネル型の券売機だ。IT(情報技術)やデジタル活用の一環で取り組むもので、従業員の負荷を減らして「プラスアルファの接客」などにつながる効果を期待する。

●APHDがきのこ火鍋店「裏の山の木の子」で2号店

エー・ピーホールディングス(以下APHD)がグループ会社のAP B. CUEで手掛ける、きのこに焦点を当てた火鍋業態「裏の山の木の子」が多店舗化に入った。「まん延防止等重点措置」の全面解除後で環境が改善しつつある時機を捉えた形でこのほど、東京・恵比寿に2号店をオープン。一次産業との関わりを重視したグループ運営体制にあって、きのこ生産者支援の側面の意も込めた業態として育成に力を入れている。