12月2日付の外食日報は

●ヨシックスHDは「や台ずし」の展開に引き続き重点

直営店を中心に居酒屋を関東以西で展開するヨシックスホールディングスは、今期(22年3月期)の下期は主力の寿司居酒屋「や台ずし」について、新規出店のペースを上げるなど引き続き力を入れる。コロナ禍で力を十分発揮できない環境が続き、「今は我慢の時」(吉岡昌成会長兼社長)とは認識するが、同業態は時流も捉えるとともに独自の出店政策「田舎戦略」もあって比較的順調。需要に応じて着実に増やすことで、コロナ後の巻き返しに向けて収益基盤を強化する。

●エー・ピーHDとトレタが本格的な外食DXを推進

エー・ピーホールディングスは、飲食店予約・顧客台帳サービスを手掛けるトレタと共同で、居酒屋「塚田農場」にデジタル技術を全面的に導入する形でDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む「デジタル塚田農場プロジェクト」を推進している。トレタの各サービスを活用して進めているもので、今夏にテストを始めて緊急事態宣言明けから実証実験を兼ねて各店舗で順次導入中。来年3月末までに全店導入の見通しだ。

●ISSEIが「焼肉ここから」直営初の食べ放題店

東京都内中心に焼肉店を約30店舗展開するISSEI(東京・両国、浅田一世社長)は1日、東京・月島の月島もんじゃストリート沿いに、焼肉食べ放題業態「焼肉ここから 食べ放題の店」をオープンした。同ブランドの食べ放題店はFCでは手がけているが、直営店では初。同社では中長期での店舗拡大を掲げる中、主力の「焼肉ここから」については今回の月島への出店をきっかけに、食べ放題タイプも含めて「展開していきたい」(同社)としている。