9月6日付の外食日報は

●食事需要取り込みへ居酒屋の新モデル育成進む

酒類提供停止や夜の時短営業など各自治体による営業自粛要請が直撃してコロナ禍の影響が著しい居酒屋業界で、食事需要にアプローチする新モデルの育成に拍車が掛かっている。目立つのは居酒屋併設のテイクアウト業態、食堂要素を強めた居酒屋、食事に強い他社ブランドとの協業店など、居酒屋に新たな要素を付加した形の取り組み。業態の幅を広げたことで、現状打破だけでなく、アフターコロナで居酒屋需要が戻った際に大きな実りを得る戦略としても注目される。

●養老乃瀧がECサイトで酒燗器付きセット品投入

養老乃瀧はこのほど、居酒屋「養老乃瀧」などグループ店舗で提供している料理の食材を取り扱う公式EC(インターネット通信販売)サイト「養老マルシェ」で、自宅で居酒屋気分を味わえる商品として、〈養老乃瀧 鶏と生姜の辛味噌漬け(瓶詰)〉2個と日本酒〈白鶴山田錦(特別純米酒)720ml〉に加え、「養老乃瀧」オリジナルの徳利とお猪口に酒燗器といった耐久財も付けた〈お家で燗酒セット 養老乃瀧オリジナル徳利付き〉税込9980円を発売した。

●アークミールが「ステーキのどん」で開店時間繰り上げ

安楽亭グループで「ステーキのどん」や「しゃぶしゃぶ すき焼 どん亭」などを展開するアークミールはこのほど、「ステーキのどん」(9月3日時点58店舗)で開店時間の繰り上げに踏み切った。コロナ禍の影響で自治体から夜の営業時間短縮を余儀なくされる状況での売上確保策となるもの。まずは21店舗で実施しており、これに合わせて早めのランチを提供する企画も投入した。「成果を検証しつつ、より多くの店舗で対応したい」(アークミール)とする。