7月15日号の日本外食新聞は

★外食産業を動かす人々

町中華と弁当の２ブランドで展開を
絶対的に人が集まる場所に出店狙う

Efuku（エフク）代表取締役　梶川 直哉 氏

■7月15日号の主な内容

★トップ記事

居酒屋JAPAN2021開催THANKS企画
繁盛店請負人の頭の中見せます！　店が儲かるポイントはココだ!!

２０２０年１月22・23日に東京・池袋サンシャインシティ文化会館ビルで開催された第５回「居酒屋ＪＡＰＡＮ２０２０」のセミナーでは、繁盛店請負人とも呼ばれる飲食店コンサルタントの河野祐治氏が、繁盛店になるために注意すべき点や考え方などをわかりやすく解説した。コロナ禍前の講演でありながらも、コロナ禍を経験し、厳しい状況に追い込まれた飲食店にとって、より重要度が増している売上アップや店舗経営のポイントなどを公開。飲食店経営者は必読である。

◇◇◇

私は、皿洗いのアルバイトでスタートしてから飲食業一筋なので他の業界を知らない。38歳でコンサルタントや業態プロデュースを手掛けるようになり17年目（講演当時）になる。

コンサルティングでは年間約１００件以上、新業態や新店の開発、既存店のリニューアルなどで年間約30～40件に携わっている。ちなみに私の顧問先では、店舗によるばらつきはあるものの、業績が悪い企業はほとんどない。

そのほか、４冊出した書籍もベストセラーになっており、中国、韓国、台湾でも売れている。

今回のセミナーでは、経営者とは少し異なるコンサルタント視点で「どうすれば売上は上がるのか」「普段私はどういう考えを持って取り組んでいるのか」の２点について話そうと思う。

ただ、その前にまず最初に伝えておくことは、唯一無二の成功法則はないということ。人はよく「これさえあれば売上が上がる」「これだけで痩せる」「これだけでテストの点がよくなる」という一発必中の成功法則を求めたがるが、そんなものはない。

例えばＡという考え方で成功している人もいれば、１８０度真逆のＢの方法で成功している人もいる。考え方や方法論は全く真逆なのに、それぞれに成功事例、失敗事例がある。私の言ったことと真逆の方法で成功している人もいる。

唯一無二の法則はないのでは、何が正解かというと単純明快。成果が出れば正解ということだ。いくら理論的・論理的に正しく取り組んでいても成果が出なければ、それは不正解。逆に、少しおかしなことをしても成果が出れば正解なのだ。我々はそういう成果が全ての世界で生きている。

これから私が話すことに対して、「いや私はそう思わない」というのは自由だ。それで成果が出れば、それが正解という単純な話だ。

私が顧問契約する時の目的は三つある。一つ目は当たり前だが、クライアントが繁盛すること。二つ目は、そのクライアントのスタッフの待遇がいいこと。三つ目は、そこで働く社員が将来独立できるだけの知識とスキルを身につけさせること。

飲食店は、開店して３年後の生存率が３割しかない。つまり７割は潰れる。だから独立しても、その３割組に入れるスキルと知識を身につけさせる。これは何も独立をそそのかしているのではない。独立してもしなくてもどちらでもいいけれど、そういうスキルと知識を社員が身につけることが、会社を強くするのだ。

また私が目指す「繁盛」には大きく二つある。

飲食店で繁盛店と呼ばれるのは全体の約１割だ。つまり９割は繁盛店ではない。これは売れていないということではなく、そこそこ売れていても繁盛店とまでは呼べないということ。自他ともに認める圧倒的な繁盛店である１割組に入れることを目指す。

もう一つは……

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