6月24日付の外食日報は

●ハレの日需要も睨んだ夏の「うなぎ」提案が活況

夏本番を前に、外食企業で7月28日の「土用の丑の日」に向けた商品提案が盛り上がっている。夏の人気食材として認知度の高い「うなぎ」について、今年は「ハレの日」やテイクアウト需要も睨んだ季節商品の投入が相次ぐ。東京や大阪など9都道府県への緊急事態宣言が6月20日をもって解除され、徐々に外食需要が回復に向かう流れを期待する向きもある中、今年から新たにうなぎを使用したメニューの提案に乗り出す企業もあるなど需要獲得への動きが活発だ。

●近づくビアガーデンの季節に開店や営業再開相次ぐ

主要駅近の大規模商業施設の屋上などを活用したビアガーデンのオープン案件が相次ぎ出ている。東京都内などでは緊急事態宣言が解除されて21日から酒類提供が解禁。暑い日も増えてきてこれから需要本番の7~8月を迎えようとするタイミングも捉え、新規開店や一時休業を解く動きが目立つ。ビアガーデンは、昨年は居酒屋とともに外食で最も厳しい経営を余儀なくされたジャンルだったが、今年はワクチン接種の広がりもあって環境が好転する期待もある。

●「カレーパン×クラフトビール」で夏場の需要喚起を

イートアンドホールディングス傘下のアールベイカーは22日からベーカリーカフェ業態「R Baker(アールベイカー)」の一部店舗で、カレーパンとクラフトビールのペアリング提案による販売を始めた。夏場のビール需要の高まりを見込み、ビールの味わいに合わせたカレーパン4種とクラフトビール4種を新たに導入。推奨の組み合わせも提案しながら、9月末まで販売する。