6月17日付の外食日報は

●SDGsの経営戦略への組み入れは必須の局面に

外食企業にとってSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みが重要度を増している。2015年に国連で採択されて以降、外食産業でも徐々に経営戦略への組み入れが進んでいるものだが、コロナ禍という先の見えない状況を経験したことで社会を未来につなげていくSDGsの重要度が世界的に改めて意識され、社会の要請は強まっている。金融の世界ではSDGsへの貢献度が投資先として選別される重要な要素になっている流れもあり、特に大手外食企業にとっては、SDGsの取り組みを進めると同時にそれをいかに広く伝えるかが半ば必須の局面となっている。

●ダイヤモンドDが「グラスダンス」のメニューを一新

DDホールディングス傘下のダイヤモンドダイニングは、主要業態のリブランディングを進めている。4月に九州料理居酒屋「九州熱中屋」関東36店舗のグランドメニュー刷新と価格改定を実施した中、このほど新たにビアバル「グラスダンス」のリブランディングも開始。メニューを一新することで、従来のビアバルから、スペイン料理をラインナップしたスペインバルとして新たに打ち出していく方針だ。

●SFPHDが「磯丸水産食堂」の多店舗化スタート

SFPホールディングスが、今期(22年2月期)の重要施策としている食事需要の掘り起こしに本腰を入れ始めた。東京・自由が丘で運営している「磯丸水産」の定食訴求型モデル「磯丸水産食堂」について、21日、追加で3店舗を同時にオープンする。コロナ禍にあっても「売上が順調に推移している」(同社)なか、多店舗展開に踏み出すものとなる。