5月24日付の外食日報は

●ワタミは飛躍に向け「コロナ禍でも戦える体制」強化

ワタミは今期(22年3月期)を飛躍への準備期間と位置づけ、来期以降の業績回復・再成長段階入りへ事業基盤強化に力を注ぐ。国内外食事業はコロナ禍が響いているが、前期で需要が見込める焼肉業態に主力をシフトするなどコロナ禍で戦える事業モデルへの変革は進んだ。渡邉美樹代表取締役会長兼グループCEO(最高経営責任者)は「この1年は苦しんだが大変実りがあり、全く違う会社に生まれ変わった。攻めるための準備を行う」と意気込む。

●4月既存店売上高は前年比で大きく回復も「コロナ禍前水準」は遠く

上場外食企業の21年4月度既存店売上高がまとまった(集計対象56社・関連表は8面に掲載)。軒並み前年超えで、前年の10倍近くのところもあるなど高い変化率が目立った。これには前年がコロナ禍のさなかだったことがある。前年4月は政府が初の緊急事態宣言を発令し、対象を全国まで拡大。外食全般で時短営業や臨時休業を余儀なくされた。特に夜の繁華街で接客を伴う飲食店は利用自粛が必要との政府見解も示されて事実上の営業禁止と受け止められたことから居酒屋企業には大規模な休業を行う向きも相次いだ。

●ロイヤルグループが初のフライドチキン専門店を

ロイヤルグループで外食事業を担うロイヤルフードサービスは29日、東京・武蔵小山にバターミルクフライドチキン専門店「Lucky Rocky Chicken(ラッキーロッキーチキン)」の1号店を出店する。フライドチキン専門店はロイヤルグループ初で、出店場所は武蔵小山商店街パルム内。店舗面積12.22坪・席数12席で、テイクアウトとデリバリーが中心のファストフード業態となる。