4月26日号の外食日報は

●リンガーハットは損益分岐点引き下げで収益改善を

リンガーハットは収益改善に注力する。変化する消費者ニーズへの対応や既存店投資を積極的に進め、収益性を高める考え。コスト管理や損益分岐点引き下げのための活動も継続し、黒字回復を目指す。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けた前期(21年2月期)は、不採算など128店舗の大量閉店を実施。コロナ禍は特に商業施設内フードコート店舗が多い「リンガーハット」のちゃんぽん事業で売上への影響が大きく、「濵かつ」などを運営するとんかつ事業も含めそれぞれ営業赤字となった。今期(22年2月期)も全員参加型経営や店舗・工場の課題を洗い出して改善につなげる「月例会」の内容充実、営業面での各種施策を継続して収益性向上を図る。

●3回目の緊急事態宣言発令で酒類提供企業の声は

政府による緊急事態宣言が東京・京都・大阪・兵庫の4都府県で発令され、外食企業の経営環境が一層厳しさを増すこととなった。発出期間は25日から5月11日までの17日間で、酒類およびカラオケを提供する飲食店に対しては休業、それ以外の飲食店には夜は20時までの時短営業を要請。居酒屋など通常は酒類を提供している店でも酒類をメニューから外した店に対しては、休業でなく20時までの時短営業要請となる。大規模商業施設は生活必需品を取り扱うところなど一部を除いて休業を要請(23日昼段階の情報に基づく)。発令は今年1月以来で3回目となる。

●柿安本店はレストラン事業の抜本改革締めくくる

柿安本店は、今期(22年2月期)でレストラン事業の抜本改革を締めくくる。コロナ禍で需要が落ち込んだ業態の整理を進め、事業のスリム化を図ることで収益事業として立て直し、来期(23年2月期)での事業営業損益黒字化を期す。赤塚保正社長は「今は辛抱して、きたるべき時に復活できるようにする」と述べた。