3月25日付の外食日報は

●店内飲食の復調期はテーマ性備えた提案に注視

緊急事態宣言が1都3県でも解除され、飲食店に出されている営業時間の短縮要請も午後9時までに緩和。コロナ禍の状況から当面は営業時間が短いままの可能性も残るが、外食需要は回復を試す段階に入った。しかし、ようやく店に人が戻ろうというこの局面では各社一様に回復するとはまだ考えにくく、当面は選別色が強まるとみられる。「コラボ」「ご当地」「ユニークなルックス」といった関心を集めやすいテーマ性を内包した商品提案に分がありそうだ。

●やまやCが「ごはんのお供」がおかわり自由の定食店

博多もつ鍋やまや」などを展開するやまやコミュニケーションズは31日、和定食店「ごはんとわたし 流山おおたかの森S・C FLAPS店」(千葉・流山)をオープンする。名古屋PARCO(愛知・名古屋)とららぽーとEXPOCITY(大阪・吹田)内に次ぐ「ごはんとわたし」の3店舗目。タブレットでおかずを選んで組み合わせていくららぽーとEXPOCITY内の店舗とは注文や提供方法を変えた「定食スタイルの店」(同社)として出店する。

●「ミスド」がネットオーダー全店導入へ

ダスキンは4月1日から「ミスタードーナツ」で、ネットからテイクアウト利用の予約注文ができる「misdo ネットオーダー」を導入する。北海道や沖縄などの店舗でテスト導入をしており、同日には一部店舗を除く全店に導入を広げる方針。ドーナツを中心とした多くの商品をそろえる「ミスタードーナツ」では、商品を選ぶ際の列が詰まってしまうことを気にしてゆっくりと選べないことがストレスになっている利用客もいたことから、モバイルオーダーの導入によって「携帯(スマートフォン)でゆっくりと商品を選び、取りにいけるようにしたい」(同社)としている。