3月16日付の外食日報は

●「テラス席」提案でイートイン需要を底上げ

3月に入り気温の温暖な日が増える中、飲食店でテラス席の利用を提案する動きが広がってきた。新型コロナ禍で密閉・密集などの「密」を気にする消費者もいる状況下で、来店客がより安心して利用できる客席として提案するものだ。今年は花見の宴会を自粛する動きもあるが、こうしたテラス席は開放的な空間で家族や友人といった身近な存在と少人数利用がしやすい場としても注目されるもの。長引くコロナ禍でテイクアウトやデリバリー強化が売上対策の主流となる中、イートイン需要の底上げにつながる利用のされ方としても期待される。

●UFSが初の日本家屋型「上島珈琲店」を開発

UCCグループで飲食事業を手掛けるユーシーシーフードサービスシステムズ(UFS)は19日、主力のカフェ業態「上島珈琲店」で初となる、日本家屋を模した店舗を観光地である京都・嵐山の渡月橋近くにオープンする。京都では4店舗目だが日本家屋をイメージした店舗を出すのはブランド初。京都の文化や伝統を継承する街並みに溶け込む同エリアの旗艦店として立ち上げたもので、日本の「和」を活かす形でソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保する趣向など、「新たな生活様式」にも対応した新型店舗を発信する。

●日本KFCが新ユニフォームを7月全店導入へ

日本ケンタッキー・フライド・チキンは、全国の「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」で従業員のユニフォームを一新する。一新は5年ぶり。昨年8月から順次切り替えを始めており、今年7月末に全店導入を完了する予定だ。実際の店舗で働く従業員の意見も取り入れながら進めてきたユニフォームへの切り替えにより、「従業員の笑顔につながり、従業員の笑顔がお客様の最高の体験価値につながる」(同社)といった好循環を生み出す。