3月11日付の外食日報は

●開花間近で注目度高まる桜モチーフ

桜の開花が間近に迫るなか、外食業界で桜モチーフの商品提案が賑わいをみせつつある。花見趣向の店内装飾など関連の演出もなされる時期がやってきた。昨年に続いて外食自粛ムードから実際の花見がしにくく、桜で春を感じたい、花見気分に浸りたい人への外食店の提案は注目を集めやすい情勢だ。先行的に桜の企画を講じるカフェチェーンで成果も表れており、関連の商品・サービスが盛り上がりそうだ。

●ラムラがバーチャルレストラン事業を拡大

「土風炉」をはじめとした和・洋・中・韓の飲食店や惣菜店を国内外合計136店舗(3月上旬時点)展開するラムラ(東京・小伝馬町、村川明社長)は、オンライン上に飲食ブランドを出店してデリバリーで商品を届ける「バーチャルレストラン」事業を拡大している。10日には、「Uber Eats」内に新ブランド「王様のチキン」(首都圏各エリア38店舗)をオープン。韓国料理専門店「韓DELI」や「カツ丼専門店 かつ義」などに続く同社30ブランド目のバーチャルレストランとして立ち上げた。

●物語コーポは「焼肉きんぐ」で人気商品強調

物語コーポレーションは、主力のテーブルオーダー型食べ放題焼肉店「焼肉きんぐ」(10日時点258店舗)で10日、グランドメニューをリニューアルした。2980円(税別・以下同)のスタンダードな食べ放題コース〈きんぐコース〉と上位の〈プレミアムコース〉3980円内で提供している「4大名物」を刷新したもの。グランド刷新は同社の今期(21年6月期)下期における同業態の重要戦略の一つ。焼肉食べ放題トップブランドを目指した商品力強化策が進展している。