2月24日付の外食日報は

●「自宅でひなまつり」向け商品提案が熱を帯びる

2月下旬に入り、3月3日の桃の節句に合わせたひなまつり向け商品の提案が熱を帯びている。メニュー面での親和性が高い回転寿司チェーンを中心に、自宅で家族などで楽しめるテイクアウト向け商品を打ち出す動きが目立つ。今年は自宅で手巻き寿司を楽しむ体験型の商品を新たに導入するチェーンや、普及が進むアプリやウェブからの注文受付などにより一層の需要獲得を目指す企業も見られる。

●1月既存店売上は緊急事態宣言再発出で厳しさ増す

上場外食企業の21年1月度既存店売上高がまとまった(集計対象56社・関連表は8面に掲載)。前年超えは4社で前月(6社)から減った。総じて減収幅を広げ、状況が悪化した。新型コロナウイルス感染症の再拡大から前月は政府の外食利用促進策「Go To Eatキャンペーン」が新規販売停止・利用抑制となって響いていたなか、1月は7日に10都府県を対象に2度目の緊急事態宣言が発令され、関連して飲食店に夜20時までの時短営業が要請されたことで売上環境が厳しさを増した。

●サッポロLが牛メンチとコロッケの専門店立ち上げ

ビヤホールやレストランを展開するサッポロライオンは28日、テイクアウト販売がメインの新業態「銀座メンチ こがね亭 清瀬駅南口店」(東京・清瀬)をオープンする。新型コロナ禍で進めている、首都圏通勤者のベッドタウンエリアへの出店の一環。約10坪の店内に14席のイートインスペースも設けた店舗となる。