2月22日付の外食日報は

●チーズメニューで先鋭化する「発掘型」の商品提案

外食チェーンの新商品企画で、あまりなじみのないニッチ(すき間)なチーズおよびチーズ料理を前面に押し出した「発掘型」の提案が目立ってきた。元々チーズは女性中心に人気で、ボリューム感を出しやすく見た目にも訴求することから、外食では関連メニューの企画が定番的。コロナ禍で厳しい環境が続くなか、差別化商品で需要を切り拓こうとの意識がそこにある。輸入関税引き下げもあって様々なチーズを導入しやすい状況も追い風で、この動きには今後も拍車がかかりそうだ。

●JR東日本フーズが時間課金型のカフェ試す

東日本旅客鉄道(JR東日本)グループの飲食事業会社でカフェ「ベックスコーヒーショップ」などを手掛けるJR東日本フーズが、駅ナカのニーズを突き詰めた新業態として時間課金型のカフェ「BECK’S STATION LOUNGE(ベックス ステーションラウンジ)」を開発した。時間課金は複合カフェ業態では一般的だが、通常のカフェ業態で導入するのは画期的。トライアルとして26日、埼玉県さいたま市のさいたま新都心駅構内に出店して需要を見極める。

●ワタミは「焼肉の和民」拡充進む

ワタミが焼肉業態「焼肉の和民」の出店を着実に進めている。直近では2月11日に20店舗目となる「梅田茶屋店」(大阪・大阪)、同19日に21店舗目の「京急杉田店」(神奈川・横浜)を立ち上げた。同社はコロナ禍における「新しい日常」下で居酒屋から焼肉へシフトする外食事業の構造転換を進めており、同業態はその象徴となる。