2月18日付の外食日報は

●早春の売上獲得へ意気込むカフェチェーン

カフェ業界の早春商戦が始まった。バレンタインデー商戦と春商戦の間をつなぐこの時期の売上確保は業界の重要課題。折しも今シーズンはコロナ禍にあって厳しい環境が続いているだけに、各社の提案に熱がこもる。一足早い春の訪れを思わせる定番の桜のモチーフについて、今シーズンはより手掛ける動きが目立っており、戦略に手堅さがうかがえる。一方で果敢に独自のスタンスを打ち出す向きもあり、成果が注目となる。

●とんでんHDが配膳・運搬ロボット活用を拡大

とんでんホールディングスは、「北海道生まれ 和食処とんでん」(以下「とんでん」)で配膳・運搬ロボットの活用を広げる。昨夏から実証実験をしていたソフトバンクロボティクスの配膳・運搬ロボット「Servi(サービィ)」について、19日から関東を中心とした11店舗(実証実験をしていた3店舗含む)で順次、本導入することが決定。3月には10店舗への追加導入を予定しており、その後についても「順次導入を予定している」(とんでんホールディングス)という。

●大戸屋が小売事業を本格スタート

「大戸屋ごはん処」の大戸屋はこのほど、初の小売専門業態として、惣菜と弁当を販売する「大戸屋 おかず処」を開発した。コロナ禍がもたらしている「新しい日常」下で、中食・内食需要が高まっていることへの対応の一環。出汁へのこだわりを「大戸屋」以上に追求したワンランク上質のメニューをそろえ、期間限定のスポットで出店を進める。まずは百貨店の地下食料品売り場「デパ地下」立地として24日から「西武池袋本店」(東京・池袋)の地下1階に出店予定で、さまざまな立地を試す方針だ。