★外食産業を動かす人々
「ラーメン」「コナ」「ジョー」3本柱で
首都圏市場押さえコロナ後に上場を
INGS 代表取締役 青柳 誠希 氏
■1月15日号の主な内容
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関西最強の「肉LOVER」が本音のガチトーク!
こういう店に私は行きたい!! 前編
近年、大小さまざまな外食企業が焼肉店などの肉業態に参入し注目を集めている。2020年2月4・5の両日、大阪南港ATCホールで開催された第3回「居酒屋JAPAN2020」のセミナーでは、兵庫・尼崎の「焼肉冷麺 味楽園」を運営するテムジンの康虎哲社長がコーディネーターを務め、〝肉料理〟をこよなく愛する4人が、お客さん目線で焼肉店の問題点を鋭く指摘するとともに、肉業態への熱い想いを語った(後半は1月25日号に続く)。
康虎哲(以下、康) 私は焼肉業態の「焼肉冷麺 味楽園」を経営しており、焼肉好きだけどそこまでたくさん食べてはいない。一方、登壇者の4人は我々より焼肉を食べている。年間で100、200日を越えるぐらいで、ほぼ主食は肉というような人たちです。そして、プロの感覚ではなく、お客さん目線と言うか本当にお肉を愛する人は、どういう目線でお肉を食べに来るのかというところを掘り下げていきたい。では、自己紹介をお願いします。
碇和恵(以下、碇) 私は「いかりん」という通称で、1997年から23年間「関西焼肉.COM」というサイトを運営している。年間で約200回ほど焼肉を食べていて、2019年は219回だった。色々な焼肉店を見てきた中で、少しでもお客さん目線でどんな風に感じているかを伝えたい。
長澤ひかり(以下、長澤) 私は、もともと雑誌の編集をしていたことがあり、その頃から食べ歩くことが増え、同時に露出も増えた。そして、いつの間にか「肉姐さん」と呼ばれるようになり定着した。雑誌編集の目線も持っており、焼肉に限らず肉料理全般が好きなので焼肉半分・肉料理半分という感じで話したいと思う。
浦朋恵(以下、浦) 私の本業は音楽で、作曲とバリトンサックスという楽器を演奏している。私自身が焼肉店の孫で小学2年生の頃からホルモンを洗っていた。それで、6、7年前から関西の「Meets Regional」という雑誌でお肉を食べ歩くコラムを書くようになり、最近では「肉コラムニスト」という肩書でテレビにも出演している。今日は肉ファンとして、色々話せればと思っている
康 この3人は、関西テレビの番組「よーいドン!」のコーナー「オススメ3」などに出演しており、テレビや雑誌などのメディアでも取り上げられている。しかし、ポイントは素人だということ。肉業界に携わってはいない。そういう人達が純粋に感じたことを聞くと、その9割が辛口。僕もちょっとドキッとする部分があって、そこはオブラートに包みましょうかという部分もあった。では、最後は大平さんです。
大平崇(以下、大平) 僕は16歳の頃から精肉店でアルバイトし、その後に精肉業を始めた。そこから、お肉が好きすぎて、満を持して19年に焼肉店も開き、精肉店目線による焼肉店の仕入れの見直しについてコンサルタントなども始めた。
康 私は、家が焼肉店という環境の中で育ってきた。高校卒業後に家業である店に入り、父親をマスターと呼び母親をママと呼びながら、3年前に代替わりして3代目として社長に就任した。今でも毎日現場に立ち続けており、今日もこの後に戻って仕込みをする。最近は、プロデュースというと大袈裟だが、2年前に阪神百貨店地下のフードコート「スナックパーク」に、焼肉どんぶりの店を手伝いした。今後も焼肉業界に貢献できればと思い精進している。
では、最初のテーマ「焼肉屋にモノ申す」について。これは意外と皆さん思っていることが同じだった。お店の味はそれぞれの個性だったりするので、そこをいじることはない。ただ、昨今のSNSを含めて皆さんが感じている違和感や、素朴な疑問を話し合いたいと思う。では、いかりんちゃんから。
碇 私は小学2年生の時から週に1回焼肉だったので、それからずっと食べ続けてきた。その中で思うのは、基本がしっかりしている王道の焼肉店に行きたいなということ。モノ申すということでは、トリュフとかキャビアとかはいらんねん、と。単価を高くするための装飾物はいらん。そういうメニューを作る店に限って、基本がなってない所が多いかなと思ってしまう。基本がちゃんとあるんやったらいいんですけど。
康 いきなり飛ばしてきた。でもこれは、良い悪いではなく好き嫌いなので、一つの意見として大事だと思う。いかりんちゃんも言っていた王道とは何か?
それは自分が信じる道が王道であり、それを貫き通せばいい。ただ、やはり情報が多すぎる。
スマホでインスタグラム(以下、インスタ)を見れば、お肉でもお寿司でもたくさんのお店が出てきて、それを見るとやはり、ぶれるというか、新しいことを試したくなる。でも……
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