1月8日付の外食日報は

●「緊急事態宣言」再発出による影響への懸念広がる

7日、菅義偉首相が東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県を対象に緊急事態宣言発出を表明した。期間は8日~2月7日。新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした外出自粛要請の強まりや飲食店への営業時間短縮要請などによる、外食事業者や取引業者への影響拡大は不可避の状況だ。

●「タリーズコーヒー」が中核ドリンクを刷新

タリーズコーヒージャパンはカフェチェーンの「タリーズコーヒー」で8日、ドリンクの中核メニューである、コーヒーの苦みとチョコレートの甘味が特徴の〈カフェモカ〉(ショート410円・トール460円・グランデ510円、以下含め全て税別)を〈モカマキアート〉(価格同じ)へリニューアルする。併せて関連の期間限定商品も投じる。1997年に「タリーズコーヒー」が日本に上陸した際に人気の中心となり、現在まで定番化しているメニューを、初めて大幅に刷新するもの。ファンの年齢が高くなってきたなか、「今の若年層も積極的に取り込むことで、より幅広い層に支持されるメニューにしていく」(同社)という。

●存在感強まる有力ブランドとのコラボレーション

有力なコンテンツや著名な人物などと組む、コラボレーション(協業)戦略が存在感を強めている。昨年6月以降にくら寿司が「くら寿司」で行った、人気の漫画・アニメコンテンツ「鬼滅の刃」とのコラボ企画で同業態はコロナ禍の環境にあっても既存店売上を大きく伸ばしていたことがひとつのきっかけ。コロナ禍で外食産業全般が集客力向上を課題とするなか、相手先のファンを取り込むことで効率的に顧客開拓が見込まれる手段としてコラボに対する外食業界の取り組み姿勢は強まっている。