12月28日付の外食日報は

●2020年の主な出来事:コロナ禍の外出自粛や環境変化が外食への打撃に

2020年の外食業界は、新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛やテレワークの広がりなど、消費者の生活様式や社会環境の変化に大きな影響を受け続けた1年となった。依然として先行きは不透明。変化の激しい環境にどう対応していくのか、来年も外食企業にとって試される年となる。

●「非接触」テーマに安心できる外食環境を提供

コロナ禍を契機に、安心して食事を楽しめる店内環境作りが加速した。キーワードは「非接触」。新型コロナウイルス感染症の拡大防止から、店内消毒の徹底などかねてから外食が進めていた衛生対策がより強化されたことに加え、新たに利用客同士や利用客と従業員などがある程度離れる、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保が求められた。減席対応とともに、席の間にアクリルの仕切りを設けるといったしつらえも求められ、各社は業態に合った形で対策を進めた。

●出店の照準は郊外ロードサイドや住宅地に

2020年は外食業界の出店志向にも変化が訪れた。感染症への対策を意識した「新しい日常」にシフトし、人が多い、密集する場所が回避される傾向から駅前など街の中心部や繁華街に人通りが少なくなる情勢下、外食企業では中心部や繁華街よりも、郊外のロードサイドや住宅地などでの出店を選好、強化する動きが目立った。