12月7日付の外食日報は

●東京一番フーズは寿司業態のM&A効果を追求

「泳ぎとらふぐ料理専門店 とらふぐ亭」(以下、「とらふぐ亭」)の東京一番フーズは今期(21年9月期)にM&A(企業の合併・買収)効果を追求する。主力の飲食事業でふぐ、鮮魚に次ぎ前期は寿司業態に参入。業態・事業間のシナジー発揮を目指す。コロナ禍の影響が和らぐことを前提に業績は急回復を図る。

●今年の福袋商戦は例年以上に熱い

今年は福袋商戦が熱い。ブランドのグッズや割引券などを詰め込んだ福袋の販売がカフェ業態を中心に外食業界でも毎年盛んで、今年は予約販売開始直後に売り切れのところもあるなど商戦が盛り上がっており、「持ち帰って楽しむコーヒーなどのセットだけに、家庭にいる時間が長くなっている時流にマッチしているようだ」(カフェチェーン)との声が聞かれる。割引券を来年以降に使用することでの新需要も見込まれるところ。コロナ禍で店内飲食が全般に伸び悩むなど外食産業はネガティブな情勢が続くが、来年にかけてポジティブな話題が浮上している。

●TDB調べ、飲食店倒産が11月時点で過去最多に

企業信用調査の帝国データバンク(TDB)によれば、飲食店の倒産件数は2020年1月から11月までの累計で736件発生しており、過去最高の倒産件数だった2019年の732件をあと1カ月残す段階で上回ったことがわかった(負債額1000万円以上の法的整理が対象)。調査対象の飲食店全11業態中、居酒屋、日本料理店、すし店など6業態が11月時点で前年の年間件数を上回った。新型コロナウイルスの…