11月24日付の外食日報は

●元気寿司は「回転しない寿司」業態による拡大継続

「魚べい」などの寿司店を展開する元気寿司は、回転レーンを持たない完全注文型の「回転しない寿司」業態による拡大戦略を続ける。今期(21年3月期)は新型コロナ禍で出店計画の見直しを検討しかけた時期もあったが、6月以降は既存店も回復基調を維持していることから、特に国内においては「新規出店も続けながら、売上高の回復に努める」(法師人尚史社長)考え。中期目標に掲げる国内200店舗、海外250店舗体制構築に向けた出店の方向性についても「変更はない」(法師人社長)として、業績の本格的な回復から成長への道筋をつけていきたい構えだ。

●アトムは「新しい日常」で高まるニーズに全社対応

コロワイドグループのアトムは今期(21年3月期)の下期は、焼肉・すし・洋食・居酒屋の4事業部門とも、新型コロナウイルス感染拡大を踏まえた「新しい日常」下で高まるニーズにきめ細かく対応した施策を講じる。併せて成果が出ているコスト最適化も推進。上期までは赤字決算だったが、通期では黒字化を期す。

●ジョイフルが初のグランド化視野にラーメンに本腰

ジョイフルはファミリーレストラン「ジョイフル」でラーメンの提供に本腰を入れる。一部の店舗で試験販売していたメニューが好評だったため12月1日から全店で取り扱う。ラーメンはこれまで冬の鍋メニュー企画の一環で販売するなど部分的な取り扱いにとどまっていたが、「国民食であることから本格的に手掛けて売上活性化につなげる」(同社)狙い。単独のフェアとして始めるがグランドメニューへの移行が視野にあり、終売時期は決めていない。