10月30日付の外食日報は

●リンガーハットが店舗網や商品提案、経費など見直し

リンガーハットは新型コロナウイルス禍での経営戦略として、不採算店舗閉鎖やテイクアウトを含めた商品の強化、経費効率化などを進める。併せて、従来から推進してきた全員参加型の「アメーバ経営」の深化にも取り組むことで厳しい経営環境を乗り越える構えだ。今期(21年2月期)は現場力向上に向けた店舗の「月例会」に役員や部長職の人材も積極的に参加するようにしており、「このコロナ禍、現場の社員の不安を取り除き、現場のモチベーションを上げ、全員参加で乗り切っていきたい」(佐々野諸延社長)とする。

●今年の「すき家」鍋企画は初のテイクアウト対応も

ゼンショーホールディングス傘下のすき家は11月4日から牛丼チェーン「すき家」で今冬シーズン向けの鍋メニュー提案を始める。今回は鍋メニューとして初めてテイクアウトに対応。商品ラインナップも昨シーズンと比べて倍増して商戦に臨む。

●9月の既存店売上高 依然コロナ影響も再び「回復局面」

上場外食企業の20年9月度既存店売上高がまとまった(集計対象は56社・関連表は9面に掲載)。新型コロナ禍による外出自粛ムードに影響を受ける状況が続くなか、前月と比べて前年比で減収幅が縮小、つまり痛手が小さくなり、回復感をうかがわせるところが多かった。特に、厳しい状況が続く飲酒業態では減少幅を顕著に縮小した例が目立った。8月は減少幅を広げた業態が目立つ足踏み状態だったが、9月は7月以上に減収幅を小さくしたところもあり、再び「回復局面」入りした形だ。