10月19日付の外食日報は

●サイゼリヤは国内事業のコスト改革に注力

サイゼリヤは今期(21年8月期)、国内事業の改革に力を注ぐ。堀埜一成社長は新型コロナウイルス感染症の悪影響を受けている事業環境について「(コロナ禍前までに)戻らないことを前提に、事業モデルを再構築する」としており、収益体質改善へ店舗運営や業態開発を中心に改革を実行して業績回復・成長の足掛かりを築く構えだ。

●どこまで波及する「鬼滅の刃効果」

話題のコンテンツ「鬼滅の刃」のブームが外食業界にどこまで波及するかが一つの関心事になってきた。原作漫画とアニメがヒットして関連商品も売れるなか、外食でもくら寿司が「くら寿司」でコラボレーション企画を展開して平日の過去最高売上を叩き出すなど、コラボした外食ブランドはコロナ禍を吹き飛ばすほどの話題を提供。改めて強力なコンテンツと協業することの威力を知らしめている。

●ファーストキッチンがデリバリー専門業態スタート

ファーストキッチンがデリバリー専門店に参入する。専用に開発したグルメバーガーをそろえた新業態「ファーストキッチンzero」を立ち上げ、21日から東京の新宿エリアを配達先に事業を始める。新型コロナ禍で高まる店外飲食需要への対応の一環で、人気メニューの進化版の需要を量る試みともなる。「成果を見定めながらエリアを拡大する」(同社)とする。