10月13日付の外食日報は

●吉野家はコスト削減に経営資源を振り向ける

吉野家ホールディングスは今期(21年2月期)の下期はコスト削減に注力し、収益体質改善に努める。新型コロナ禍にあって上期は感染対策投資の一巡からコスト削減を進めてきた結果、「吉野家」のセグメントは営業損益が黒字に浮上したが、中心市街地に店舗が多い「はなまる」、商業施設に多い「京樽」は「密」を避ける消費者心理に直面して集客が減り、グループ全体では厳しい環境が続いている。河村泰貴社長は「特効薬はないが当たり前のことをスピーディーにやる」とする。

●「デニーズ」が初のテイクアウト&デリバリー専門店

セブン&アイ・フードシステムズは12日、ファミリーレストラン「デニーズ」初のデリバリー&テイクアウト専門店となる「デニーズ 新宿御苑店」(東京・新宿)をオープンした。新型コロナウイルス禍で高まるテイクアウト、デリバリー需要に鑑みて立ち上げたもの。5月に東京・大井町にオープンした「デニーズ」の宅配専用店舗に続く形で、今回はデリバリーとテイクアウトに対応する新タイプの店舗を出店した。

●一家ダイニングプロジェクトがカフェに参入

一家ダイニングプロジェクトがカフェに参入する。完全個室・会議室付きでリモートワークの需要に対応した新業態「Remo Cafe(リモカフェ)」を開発。15日に千葉・市川、同22日に同・流山に出店する。コロナ禍で浸透する「新しい生活様式」を捉えて新分野に挑戦する。