10月9日付の外食日報は

●幸楽苑HDが店外売上の獲得強化を

幸楽苑ホールディングスは、ラーメンチェーン「幸楽苑」でイートイン以外の売上獲得を強化している。以前からテイクアウトやデリバリー、ドライブスルーなどを手がけてきた中、このほどデリバリー対応店舗を大幅に拡充。ドライブスルー店舗も実験開始当初から店舗数が拡大している。新型コロナウイルス感染症の影響で密集を避けるなどの「新しい日常」が消費者の間で意識され、外食全体で従来のような売上獲得が難しい状況下、「コロナ禍におけるイートイン以外の取り組み」(同社)が進展している。

●「ココス」の「贅沢パスタシリーズ」が好発進

ゼンショーホールディングス傘下のココスジャパンはファミリーレストラン「ココス」で実施している「贅沢パスタシリーズ」企画が好調な滑り出しだ。新型コロナ禍で強まる巣ごもり生活の傾向にあって高まっているニーズを捉えた形で、当初想定以上の売れ行きから商品投入のピッチを速めるに至っている。

●農水省が「Go To Eat」の「ポイント錬金術」防止に動く

農林水産省は8日、「Go To Eat」キャンペーンのオンライン飲食予約事業の予約サービス事業者13社に対し、今後は付与ポイントを下回る価値の金額での利用の際はポイントが付与されないことを前提にした対応を飲食店とともにとることを依頼した。同事業では対象のオンライン飲食予約事業者のサービスで予約した場合に利用額を問わず昼食で1人あたり500円分、夕食(15時以降)で1000円分ポイントが付与される。ポイント価値を下回る金額の利用を繰り返すいわゆる「ポイント錬金術」の手法が一部で話題となっていた。