10月2日付の外食日報は

●ECサイト開設で新たな楽しみ方の提案を

居酒屋やレストランを展開する外食企業で、食材のセットなどを販売するECサイトの新規立ち上げやリニューアルを手がける動きが広がっている。生活者の間で新型コロナウイルス感染症の影響による「新しい日常」が意識され、外食店のイートイン需要獲得が依然として厳しい状況下、店舗と違った楽しみの提案や売上拡充などに向けた取り組みとして実施しているものだ。新型コロナ禍が長期化する中、政府による緊急事態宣言下にあった今年4~5月頃に相次いだ外食企業によるECサイトの立ち上げや活用の動きが改めて広がっている。

●ワンダーテーブルが月額定額制サービス開始

ワンダーテーブルが自社飲食店に初めてサブスクリプション(定額制)サービスを導入した。1日から「オービカ モッツァレラバー」「バルバッコア」「YONA YONA BEER WORKS」の3業態で、日々店舗を利用するほど割安感が強まる月額定額制のチケットを発売したもの。「徐々に『Withコロナ』として利用客も戻ってきたが、レストランなどの利用は非日常的なものにとどまっているため、より気軽に日常的に利用してもらえることを目指した」(同社)という。

●ヴィアHDが「魚や一丁」でコラボ企画推進

ヴィア・ホールディングスは子会社の一丁(東京・早稲田、楠元健一郎社長)が東京都内中心に展開している刺身居酒屋「魚や一丁」の一部店舗を除く13店舗で5日から、料理家の栗原心平氏とのコラボレーションによる新メニューを期間限定販売する。同氏とのコラボは第2弾。同業態ではこのところ著名ブランドと組むコラボ企画が目立っている。