9月30日付の外食日報は

●バルニバービはバッドロケーション戦略の発展形推進

バルニバービは、出店で街を活性化する「バッドロケーション戦略」の発展形として始めている、地方創生まで展望した「バッドロケーションデベロッパー戦略」に注力する。兵庫・淡路島で手掛けている案件の拡大を図るものだ。佐藤裕久社長は新型コロナ禍で東京への一極集中のリスクが台頭している時勢にあって「苦難の時だが、やっと当社の真価が発揮できる」と意気込む。

●レインズが居酒屋内にハンバーグ新業態立ち上げ

コロワイドグループのレインズインターナショナルは、コロナ禍で需要が減退している居酒屋業態の対策を強化している。29日には、神奈川・横浜の複合ビル「aune港北」に出店している居酒屋「いろはにほへと」内に、新ブランドのハンバーグ専門店「ハンバーグッド」を立ち上げた。8月下旬には「手作り居酒屋 甘太郎」からの業態転換で「焼肉甘太郎」4店舗を立ち上げる施策も実施しており、今回も高まる食事需要の取り込みに力を入れることで売上増を目指す。

●8月既存店売上高 引き続き個別施策で回復感に差が出る構図に

上場外食企業の20年8月度既存店売上高がまとまった(集計対象は56社・関連表は8面に掲載)。前月と比べ、前年比での減収幅を拡大させた(もしくは増収幅を減少させた)ところが7割程度を占めた。5月以降は減収幅縮小のトレンドにあったことで4月での底打ちからの回復感が高まっていたところだが、8月は足踏みした形だ。新型コロナ禍による外出自粛ムードの動向に売上が大きく左右される状況が続くなか、「お盆休みの外出自粛が響いた」(ファストフード)とするところが多かった。