9月28日付の外食日報は

●バレンタインデーの借りはハロウィンで返す

ハロウィン(10月31日)を前に、レストラン中心に関連企画を講じる動きが相次いできた。ハロウィンといえば、特に女性に訴求する季節商品企画ではバレンタインデー(2月14日)に次ぐ主要な外食テーマ。しかし今年のバレンタインデー商戦は新型コロナウイルス感染拡大で社会不安が本格的に広がり始めた時期だっただけに、関連メニューの提案が真価を発揮しきれなかった面があった。外出自粛ムード緩和から外食需要も戻っているいま、借りをハロウィンでどれほど返せるか。新商品を軸にした提案に各社の意気込みがうかがえる。

●JF調査8月度 月前半中心に客足振るわず売上減幅わずかに拡大

日本フードサービス協会(JF)は会員社を対象とした20年8月度の外食産業市場動向調査をまとめた(関連表9面)。同調査による8月の全店ベース全業態合計の売上高は、前年同月比(以下全て前年同月比)84.0%。客単価が102.9%と前年を上回ったものの、客数が81.6%にとどまった。全店売上高は6カ月連続の前年割れで、7月よりも売上の減少幅がわずかに拡大した。

●ゼットンが流通余剰食材使い生産者支援を

ゼットンはこのほど、外食産業向けの出荷減少に伴い発生した流通余剰食材を使い、生産者支援への貢献を目指す「秋バーベキュー」企画を始めた。9月中旬からビアガーデンなど同社アウトドア事業店舗で順次スタートし、全9店舗で開催する方針(開始・終了時期とも店舗による)。肉や魚、野菜などをメニューに使用して生産者支援につなげ、利用客にとっても「食事を楽しみながら食べて応援できる」(同社)主旨の企画として展開する。