8月31日付の外食日報は

●きちりHDは「新型コロナ禍で高まるニーズ」に密着

きちりホールディングスは外食店舗運営にとどまらない事業展開を武器に今期(21年6月期)、環境の激変に対応する。多角化してきた強みを活かして除菌サービス、オンライン面接など新型コロナで逆に需要が高まる分野で攻勢をかける。外食事業は新型コロナウイルス感染症拡大に悪影響を受けるも、ゴーストレストランのデリバリー事業を「外食事業に次ぐ柱にする」(平川昌紀社長)として積極展開する。

●ノムノがフード持ち込み自由で「30分飲み比べ放題」新業態

100種類のワインを時間無制限で飲み比べできる定額制ワインバー「nomuno」を運営するノムノ(東京・赤坂、藏石周太社長)は8月31日、JR有楽町駅高架下に開業する新たなエキナカ商業施設「エキュートエディション有楽町」に新業態「nomuno EXPRESS」をオープンする。
東京・赤坂と吉祥寺に店舗がある「nomuno」は、日本初(同社調べ)のセルフスタイルのワインバーで、フードの持ち込み可にすることでリーズナブルな価格で世界中のワインを飲み比べできることをコンセプトとしている。

●7月既存店売上 新型コロナ影響続くが個別施策に成果も

上場外食企業の20年7月既存店売上高がまとまった(集計対象は56社・関連表は8面に掲載)。6月に続き前年比での減少幅を縮小させたところが多く、4月での底打ち感がより鮮明になった。新型コロナウイルス感染症の拡大に収束のめどが立っておらず、社会全体で外出を伴う消費活動が限定されて外食産業全般に逆風が吹いている状況は変わらないが、自粛ムードが一定度緩和するなかで回復感が出た。