7月6日付の外食日報は

●首都圏で注目商業施設が相次ぎ開業へ

首都圏各地でオープンを予定していた注目商業施設が、7月下旬以降に相次ぎ開業する見通しとなった。新型コロナウイルス感染症の影響で、もともとは6月の予定だった開業日を延期していた施設などが改めて開業日を発表(以下はいずれも7月2日発表日時点の情報)したもの。複数の飲食エリアを設ける大型施設やエリア最大級のレストランゾーンを設置する施設もあり、飲食店の顔ぶれにも注目が集まる。各施設が人の密集防止や施設内の消毒といったコロナ対策を講じながら運営する意向だ。

●G-FACTORY 片平雅之社長 インタビュー第2回

――飲食事業について、主力のうな丼チェーン「名代 宇奈とと」の状況はどのようなものか。
「新型コロナウイルス禍では特に浅草や上野の店舗で旺盛だったインバウンド(訪日外国人旅行)需要が一変した。浅草店などは10坪程度ながら月商1300万円もあって1時間待ちという店だったが、今はもう300万円にも届かないほどだ。上野店は30坪で1600万円程度売っていたが、今は浅草と同様。ただ6月もインバウンド需要こそ戻らなかったが、ベッドタウンの店舗は堅調でビジネス街の店舗でも利用客が戻り歩調にあり、国内全14店舗のうち7店舗は売上が昨年実績をクリアしている」

●3月期決算④ 先行き不透明感から今期は大半が予想なし

このほど出そろった外食関連上場企業の20年3月期決算では、集計対象(国際会計基準採用企業2社は除く50社)の過半に及ぶ26社が減収。そのうち2社は経常利益ベースで増益、1社は黒字だったものの終盤での新型コロナウイルス禍で厳しさが顕著な時期となった。一方、今期(21年3月期)の業績予想は軒並み非開示という異例の事態。上期がまとまった9月期決算企業も同様で、新型コロナの影響で先行きが極めて見通しづらい状況となっている。