7月5日号の日本外食新聞は

★外食産業を動かす人々

顧客を〝待つ〟から〝近づく〟カタチを
生産者視点で新たな飲食事業確立へ

ゲイト 代表取締役 五月女 圭一氏

 

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混乱の中から動き始めた
外食ネオ・スタンダード

集客には秘訣がある!!
垂直統合とIT活用で新ステージへ!! これが生産者視点「飲食店の未来」だ

 

「今回の新型コロナウイルスで飲食業界は丸ごと被害を受けてしまった。これまでの飲食店は、不特定多数のお客さんをただ待つだけで儲かってきた。しかしこれからは、発想を大きく転換しないと対応できない」

こう語るのは、三重・熊野市と尾鷲市で水産資源に優しい定置網漁を始め、そこで獲れた魚介類を提供する居酒屋「くろきん」や「かざくら」などを6店舗(6月12日時点)展開しているゲイト代表の五月女圭一さんだ。

五月女さんは、5年前から「お酒を飲むニーズはどんどん減っていき居酒屋業態は衰退していく」と見越して、既存店をすべて閉店した上で全く新しい形で飲食を提供するためのスクラップ・アンド・ビルドを進めている最中だった。

計画通りなら、あと5年かけて利益を出しながらも現在の店舗をゆるやかに畳み、同時に新たな事業も立ち上げていく予定だった。ところが、新型コロナの感染拡大で予定が大きく狂い、5年分の計画を一気に縮めるために、日々動き回っている。

では、その新しい飲食業の形とはどういうものなのか。

五月女さんは「飲食店より小売店に近く、大型より小型、都市より住宅地、拠点型より移動型、お客さんを待つことよりもこちらから出向く、屋内より屋外、お酒よりも食事メイン」というイメージだと説明する(図参照)。

その詳細について紹介する前に、まず、五月女さんのこれまでの経歴をみてみよう。

五月女さんは1972年8月、東京・墨田区に生まれた。両親はプラスチックの再生加工業をしていたものの、中学2年生の時、100円ショップが増え、その店で売っている製品が工場で仕入れているプラスチック原料の樹脂よりも安いことから、勝負にならないと工場を閉鎖。信用金庫から資金を借り、その土地に賃貸ビルを建てて不動産賃貸業に変わった。

五月女さんはというと、高校時代に家庭教師をしていた経験を活かし、明治大学入学直前に学習塾を立ち上げた。大学入学後は、卒業する前に10年分の社会経験を積んでおこうと、その学習塾の経営に加えて、店舗照明の仕上げ、社長のかばん持ちなどを掛け持ちした。特に照明の仕事では五月女さんが携わると「3割売上が上がる」と評判になり、ラルフローレンやシャネル、サザビーなど世界的なファッションブランドと専属契約するほどになり、仕事が重なった日には1日で鹿児島、東京、北海道、名古屋へと飛行機を乗り継ぎ各地の店舗の照明をセットする生活だったという。

しかしバブルが崩壊し……

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