7月1日付の外食日報は

●3月期決算① 増収増益企業は全体の2割にとどまる

上場している外食関連企業の20年3月期決算が出そろった。対象50社のうち増収増益もしくは増収黒字は全体の2割。予期しなかった新型コロナウイルス感染症の世界的拡大による影響が外食産業全般に及び、3月期決算企業はほとんどが期の終盤である3月に売上環境が急速に悪化した。

●エー・ピーカンパニー編/米山久社長 インタビュー第2回

4月2日~5月末にかけて「塚田農場」など直営約180店舗を基本的に全店一斉休業としたエー・ピーカンパニーでは、休業期間中も契約農家からの地鶏の仕入れや子会社が運営する宮崎県や鹿児島県の地鶏加工場の操業は極力続けた。休業中の工場の減産は「2割程度」(米山久社長)にとどめ、新たに立ち上げた自社ECサイトで正肉や料理用セットなどとして販売。漁師直結のビジネスモデルが特徴の鮮魚居酒屋「四十八漁場」などで取り扱う予定だった魚介類なども同サイトで販売した。

●ダイヤモンドダイニングがゴーストレストラン事業開始

DDホールディングス傘下のダイヤモンドダイニングが6月30日、実店舗は持たずに注文のみを受け付け、商品はデリバリーで提供する新たな飲食店モデル「ゴーストレストラン」に参入した。複数の専用ブランドを開発し、複数のデリバリーサービス運営企業との業務提携で順次手掛ける。