6月25日付の外食日報は

●事業環境に底打ち感、6月はより回復の公算

外食の事業環境に底打ち感が出てきた。出そろった上場外食企業の既存店動向において、前年比での売上減少の程度が落ち着きをみせている。新型コロナウイルス感染防止で一定度の成果が表れたことから政府の緊急事態宣言が当月に段階的に解除され、外食業界の営業自粛も徐々に解かれていったことが背景だ。店外飲食のニーズが高いなかではテイクアウトやデリバリーに向いているかどうかという業態特性の違いで影響度に差は依然あるが、外食産業の回復基調入りが見えてきつつある。

●スターバックス、日本初の手話対応がメインの店舗

スターバックス コーヒー ジャパンは27日、聴覚に障がいのある従業員が中心となり、主なコミュニケーション手段として手話を使って店舗運営をする「スターバックス コーヒー nonowa 国立店」(東京・国立)をオープンする。手話を共通言語とする「スターバックス サイニングストア」として日本で初、世界では5番目の店舗となる。聴覚に障がいがある従業員からの「自分たちで店舗を運営してみたい」などの声を受け、出店に至った。

●SW&GSが6施設目となる「のれん街」オープン

飲食店を展開するスパイスワークス(東京・浅草橋、下遠野亘社長)とGOOD MARKET&SHOPS(東京・恵比寿、清水暁弘社長)は、飲食事業や不動産事業を手掛けるジェイグループホールディングス(愛知・栄、新田治郎社長)が愛知・名古屋の栄と錦をつなぐ一角に7月1日開業するビル中横丁「EXIT NISHIKI」の1・2階部分に、「ほぼ栄駅一番出口のれん街」を同日オープンする。スパイスワークスがのれん街全体のマスターリースとプロデュースを、GOOD MARKET&SHOPSがリーシングを担当する。スパイスワークスとGOOD MARKET&SHOPSにとって今回が全国6施設目の「のれん街」となる。