6月24日付の外食日報は

●「自宅で店の味」の提案に広がり

ファストフードやレストランチェーン展開企業で、自宅でも店と同等の味を楽しめることをコンセプトとする商品提案が広がっている。自宅で調理して仕上げるテイクアウト商品や、通信販売の活用、調理済みソースの販売などがそれだ。新型コロナウイルスの影響で消費者の生活スタイルに変化が見られる中、外食各社では衛生管理や感染防止対策を強化しながらイートイン需要獲得に取り組む一方、自宅で楽しめる商品の提案によって、売上補填や今後の来店動機にもつながる施策として実施する向きが目立つ。

●Globridgeがゴーストレストランの展開を加速

居酒屋や食べ放題店などを多業態展開するGlobridge(グロブリッジ、東京・赤坂、大塚誠代表)が、ゴーストレストランのから揚げ店「東京からあげ専門店 あげたて」の出店を加速している。新型コロナウイルス感染症の影響下にある「新しい日常」のニーズも捉えており、「21年8月末までに1000店を目指す」(同社)という。

●串カツ田中HDがプレミアムフライデー企画再開

串カツ田中ホールディングスは、「串カツ田中」で月末金曜日のプレミアムフライデー企画を再開する。新型コロナウイルス禍を踏まえて今年の4月、5月については休止していたが、6月は復活させ、26日に実施する。政府の緊急事態宣言の解除(5月25日)後にあって、いち早く活気を取り戻すための営業活動に取り組むことで「外食業界が明るく前向きになるきっかけになることを狙う」(同社)としている。