6月15日付の外食日報は

●夏本番へ「シビカラ」メニュー提案に盛り上がり

近年「食」のトレンドの一つとして定着化が進んでいる「シビカラ」メニューの提案が、今年も外食各社で盛り上がりを見せてきた。山椒の痺れと唐辛子の辛さなどを組み合わせた味わいのメニューとして、ここ数年は麺類チェーンなどで商品化する動きが加速。大手ハンバーガーチェーンのソースや居酒屋の鍋メニューなどとしても「シビカラ」を意識した商品提案が見られ、メニューの一つの切り口としても消費者認知が広がっている。今年も暑さが本格化する季節に向けて、人気商品の投入や「シビカラ」と「野菜」を組み合わせたメニューなどの提案により、需要獲得に力を入れる動きが目立つ。

●日本マクドナルドが「パーク&ゴー」サービス導入

日本マクドナルドホールディングス傘下の日本マクドナルドが「マクドナルド」の収益拡大の源泉である「未来型店舗体験」サービスを拡充した。駐車場に止めた車まで商品が運ばれる「パーク&ゴー」を約250店舗で導入。テイクアウト需要を順調に取り込むなかで利便性をより高めた形で、店舗収益動向への寄与度が注目となる。他方で日本マクドナルドホールディングスは株価が上場来高値を更新しており、株式市場でも注目度が高まっている。

●SFPHDが「鳥良」で食事特化型モデル試す

海鮮居酒屋「磯丸水産」など居酒屋を中心に多ブランドを展開するSFPホールディングスは15日から、手羽先唐揚が看板の鶏料理居酒屋「鳥良」(17店舗)の一部店舗をランチ時間帯から営業する食事特化型の新モデル「食事処 鳥良」に衣替えする。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で居酒屋需要が減退している環境下、「消費者の生活スタイルの変化に合った業態運営の在り方を模索しており、ブランドの可能性を探るために試験的に実施する」(同社)もの。