6月10日付の外食日報は

●テイクアウトの企画ラッシュで注目は「ボリューム感」

外食ブランドのテイクアウト商品企画で、ボリューム感を訴求する内容が目立ってきた。新型コロナウイルス対策として店内飲食が回避されがちな情勢下、テイクアウト対応は売上確保に欠かせない。9日には東京都心部が今年初の真夏日になるなど暑さが本番を迎える時期にあっては、スタミナをつけるといった観点からがっつり系のアプローチが有効とみられ、テイクアウト市場では客単価が見込める家族分まとめての需要を取り込めるかどうかが成否を分けている面も踏まえると、今後、ボリューム感があるメニューで仕掛ける流れが強まってくる公算がある。

●開放感ある店内で〈新しい生活様式〉コースも提供

サッポロライオンは15日、東京・恵比寿の「銀座ライオン アトレ恵比寿店」をリニューアルオープンする。改装によって開放的で明るい雰囲気の店頭に刷新し、「(利用客が)店の中を確認しやすく、入りやすくした」(同社)。このところ食事需要が増えていることや商業施設内立地であることなどを考慮し、ランチタイムが終わった後の15時以降に販売する同店限定の食事メニューも用意するなどラインナップの充実を図った。

●ファイブグループら3社がセルフ決済システムを共同開発

「居酒屋いくなら俺んち来い。」など国内外に134店舗(5月時点)を展開するファイブグループ(東京・吉祥寺、坂本憲史社長)は、POSレジ付き店舗管理ソフト「K1くん」を提供するAPPLILAB(アプリラボ、東京・九段下、菅野壮紀社長)が開発した飲食店向けセルフ決済サービス「K1くん自分で決済 Powered by TakeMe Pay」の先行運用を始めた。