★外食産業を動かす人々
リスクヘッジで肉主体の小売店を
「暮らしの便利屋」確立を目指す
ZION(ザイオン) 代表取締役 千 容植 氏
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混乱の中から動き始めた外食ネオ・スタンダード
飲食店の強み活かした小売事業が示す未来
ハイブリッド店舗の胎動を追う
――そっち持って。テント立てたら、テーブルをセット。そろそろ、弁当が到着するから――
5月11日、午前10時。群馬・高崎にあるラジオ高崎の前で数人の有志がテントを組み立て始めた。ここで飲食店10店舗の弁当が11時から販売される、臨時ショップが作られている最中だった。
- 高崎飲食店組合の深澤龍一組合長の店隣にあるラジオ高崎前を借りて、
- 合同販売所を設けて有志の弁当を販売
その中心に、すぐ隣のビルの地下に店を構える「割烹さわ」代表の深澤龍一さんの姿があった。深澤さんは高崎飲食店組合(総勢約110店舗)の組合長で、この日から、組合員の若手有志の弁当を買い上げて販売を開始しようとしていた。
初日のこの日に参加したのは8店。準備がまだ終わらないのに、テントにはお客さんが集まってきて、開店前の10時39分には、パスタの街として知られる高崎で開かれる「キング・オブ・パスタ」という有名なイベントで3回の優勝を誇る、「バンビーナ」特製の〈えびジェパスタ〉900円と〈ノックスの欧風カレー〉800円、そして〈焼きとり えにし唐あげ弁当〉650円が次々に売れていった。
- 設営中から売れはじめ、オープン1時間で80食が完売(5月11日の取材日実績)
そして、12時には80個の弁当が完売し、ラジオで弁当販売の話題を放送してくれたときにはすでに弁当は無かったという、初日の引きの強さだった。
普段から弁当を販売している店も多く、原材料や消費期限表示などのラベルもきっちり貼られており、許可関係も抜かりがない。それは普段から組合を通じて「各種の衛生研修を含めて保健所とのコミュニケーションを密にしている」ことが功を奏したようだった。
「炭火焼肉 千味庭」や「ぷるぷるホルモン」などを群馬県で展開する千容植(せん・ようし)さんが経営するZION(ザイオン)も、この高崎飲食店組合に加盟しており……
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