5月29日付の外食日報は

●トリドールHDが中期成長見据えた構造改革に着手

トリドールホールディングスは今期(21年3月期)から、中期成長を見据えた事業の構造改革に着手する。新型コロナウイルス(以下「コロナ」)の影響で消費者の生活様式や働き方にも変化が表れている中、「事業ポートフォリオの見直し」「中食ニーズの積極的な取り込み」「グローバルプラットフォームの構築」など、成長への基盤固めに取り組む。今期はコロナの影響でいったん減収減益の見込みだが、来期以降は再び業績を拡大路線に乗せ、「V字回復を目指す」(粟田貴也社長)とする。

●外食本格回復へ商業施設も相次ぎ営業再開

政府による緊急事態宣言の解除を機に外食店で営業再開の動きが相次ぐなか、商業施設側でも臨時休館を解く流れとなってきた。新型コロナウイルス対策での休館に伴ってテナントとして外食店も営業を停止してきた。駅ビルやショッピングセンター(SC)など飲食要素が多い施設の再開は、外食需要の本格回復への大きな一歩となる。開業を見合わせていた注目施設も改めて開業日が固まるなど、外食復活へ環境が整いつつある。

●コロワイドが初の「無料食堂」実施

コロワイドは新型コロナウイルスによって生活に影響を受けている人々を対象に6月1日から、グループ初の試みとして無料の食事提供サービス「コロワイド食堂」を実施する。休業中である神奈川県内の居酒屋4店舗で同月末まで行うもので、必要に応じて期間延長や拡大展開も行う構え。