5月8日付の外食日報は

●居酒屋などで臨時休業継続、業態・地域により再開も

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府が発出した緊急事態宣言が5月末まで延長されたことによる、外食企業の営業体制への影響が広がっている。政府が特に警戒が必要と位置付ける東京都など13の都道府県では引き続き8割の接触回避の協力が求められる中、居酒屋・パブといったアルコール業態における臨時休業延長などの動きが目立っている状況だ。一方で、感染者数が少ない地方自治体などでは飲食店への営業時間短縮要請などを解除する動きもあり、業態によっては各自治体の方針に沿って店内飲食を再開する動きもみられる。

●ワタミが食品スーパーのロピアに社員を出向

ワタミはこのほど、首都圏1都3県で食品スーパー「ロピア」を48店舗展開しているロピア(神奈川・川崎、高木勇輔代表)と、出向基本契約を締結した。人事面での交流として11日から、ワタミの社員約130人が順次「ロピア」に出向し、店舗での業務に従事する取り組みを始める。政府の発出した緊急事態宣言下でワタミは国内外食店舗約400店を休業中。自宅で待機している従業員が多いなか、「働く場所の確保のために行う」(ワタミ)として、初の異業種の他社への社員出向を実施する。

●串カツ田中HDが直営店で焼酎の店頭販売推進

串カツ田中ホールディングスが「串カツ田中」の直営店を主体に、店頭でのテイクアウト用焼酎の販売に乗り出している。国税庁が新設した期限付の酒類小売業免許を申請し、取得した営業中の店舗から順次実施しているものだ。新型コロナウイルス感染拡大防止の一環で苦しむ取引先の支援として、これまでの野菜販売などに続く新たな取り組みとなる。