4月24日付の外食日報は

●広がるか居酒屋の「生産者支援」

新型コロナウイルスの感染拡大によって飲食店の休業や時間短縮営業の店舗が増えた分、野菜など生鮮品が行き場を失っている中、居酒屋で生産者の支援や応援を目的とする取り組みが広がりを見せている。通常時と同様のイートイン営業が難しい中で、仕入れた野菜を店頭で販売する取り組みが増えている。青果卸と協力して野菜の販売を実施するなど、川上の業者と連携して生産者支援に乗り出す動きも目立つ。

●「3密」回避の影響顕著、売上はジャンルで濃淡

新型コロナウイルス感染拡大の影響が、上場外食企業の売上数値にもより鮮明となってきた。出そろった3月の既存店実績では、集計対象56社・業態中、前年比で増収だったのは2社のみ(関連表は8面)。2月末ごろから外出自粛ムードが本格的なものとなるなか、需要減から営業時間短縮に踏み切った向きが相次いでいたため、客数減による売上減はほぼ既定路線だった。ジャンル別では売上減の度合いに濃淡が出ており、政府や厚生労働省が感染防止へ「3密」(密閉空間・密集場所・密接場面)回避を呼び掛けたことの影響が如実に反映された。

●コメダがデザートの新たな柱作りに本腰

コメダは主力のフルサービス型カフェ「コメダ珈琲店」でこのほど、バニラソフトクリームをバウムクーヘンにのせた新作デザート〈クロネージュ〉税込550~570円(店舗により価格異なる)の全国販売を始めた。2月から東日本で先行販売していたデザートを本格投入。「コメダ珈琲店」のデザートにおいて、不動の一番人気デザートの〈シロノワール〉に次ぐ新たな柱作りに本腰を入れ始めた。