4月15日号の日本外食新聞は

★外食産業を支える人々
従業員に順次店舗譲り新規事業を
鹿児島で陸上養殖開始し全九州へ
ひでぞう 代表取締役 中本 雄三氏

 

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●応援企画第3弾●長期戦に突入へ――打てる手は打ち続けよう!!
コロナに負けない!諦めない!

「国難襲来す 国家の大事といえども深憂するにあらず 深憂すべきは人心の正氣の足らざるにあり」

そう書いたのは、水戸学のカリスマ、幕末の思想家・藤田東湖だ。黒船が襲来した大混乱の日本で、松下村塾の吉田松陰が彼に教えを求めて水戸に入った時に、獄中で松陰に会えなかった藤田がこの手紙を彼に託したとされる。

要は、何があろうとジタバタするんじゃねぇ。って意味だ。

歴史は後世から見ればまるで予定調和の如く当たり前の流れのように思えるが、当時は今の状況と同じく一寸先は真っ暗闇だった。明日がどうなるかなんて誰も分からない、いや、今日だってどうなるか分からず、情報も今のように早く伝達することも無く、そのギリギリの中で人々は必死に道を探り、信念と共に「その瞬間」を命がけで駆け抜けたのだ。

あの日本を二分した関ケ原の戦いだってまさか半日で決着が付くとは誰も思っていなかった。あれは後の人間たちが結果を知ってるからあの時はどうだこうだと言っているに過ぎない。

これから書くことはただの精神論にあらず。今回の敵の姿が見えないウイルスとの闘いは、あふれる情報の中で自分が作り上げた「想像」との闘いであり、自分が愛する者へも病を移すかも知れないという「恐怖」との闘いでもある。先が見えず、色々と想像することで自分の動きが取れない時、我々が選択するべき道とは一体何か。

それは自分が考える「最善」を、「自分を信じてまっしぐらに」「肚をくくって前に出る」ということだ。何か決めれば皆から非難されるかも知れない。結果が分かっている後から見れば馬鹿な生き方をしたと言われるかも知れない。

だがそれが一体どうした。

俺たちは有り難いことに、かつて経験したことがないほどの厳しい環境に身を置くことになった。それはまさしく歴史の転換点。いよいよ我々の出番が来たということだ。我が師も言う。

時はいま、激変動乱の時代、次の新しい時代への大転換期である。変化が起こってから、さてどうしようかと考えるような、問題の後追いとなる対応能力ではあまりにも生き方がなまぬるい。いま我々に求められている力は環境変化に対する適応能力ごときではない。まさに時の流れを俺こそが創ってみせるという「時流独創の志」なのである。

はからずも縁が出来た靖國神社に立つ度に強く思う。明治維新から今日までを考えても、100年150年経ればすべては激変する。いま我々の目の前にある何をとっても、いまのままでよいものなど何一つない。

我々が生まれてきた目的は歴史をつくるためである。歴史をつくるには、我々はせいぜい生きるこの100年という時間を、何か一つでも、より良い変化をつくり出すために使わなければならない。歴史をつくるとは……

 

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【連載】
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・印束義則の繁盛店実況中継 43-② 千葉・柏/《Osteria le Terre(オステリア レ テッレ)》