4月6日付の外食日報は

●「不要不急の外出自粛」が上場外食企業に打撃

上場外食企業の3月実績が徐々にまとまってきた。直近(10社・業態、4月3日午前10時時点までの速報ベース・下図表参照)ではジャンルごとに濃淡はあるが、全ての企業・業態で既存店売上が前年実績を下回った。新型コロナウイルス感染防止としての外出自粛という特殊要因が外食需要に打撃となった。一方で個別では施策に手応えを得た向きもあり、次につながる成果として併せて注目しておきたい。

●居酒屋やパブ業態で臨時休業広がる

外食企業各社で店舗の臨時休業を決める動きが続いている。新型コロナウイルス感染拡大防止のため政府や各自治体による外出自粛要請が続く状況下、規模の大小を問わず居酒屋やパブなどの業態を中心に、感染拡大防止や利用客と従業員の安全を優先する方針などから臨時休業を決定。4月2日に串カツ田中ホールディングスや鳥貴族が直営全店(一部フランチャイズ店含む場合あり)の臨時休業を発表したのに続き、3日もハブや一家ダイニングプロジェクトといった上場企業で臨時休業の発表が続いた。

●日本マクドナルドが「モバイルオーダー」利便性向上

日本マクドナルドはスマートフォンを利用して事前に注文およびキャッシュレス決済ができるサービス「モバイルオーダー」についてこのほど、スマートフォン向け「マクドナルド」公式アプリ上でも利用できるようにした。同社が推進している、利用客のニーズをよりきめ細かく捉えたサービスを拡充、整備することで、快適に店舗を利用できる環境をつくる「未来型店舗体験の提供」の一環となる取り組み。