4月2日付の外食日報は

●デリバリー需要捉え外出自粛下の売上高底上げ

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都などの各自治体が出している外出自粛要請の影響によって外食需要への打撃が続く中、デリバリーなど消費者が自宅でも楽しめる商品の提案により売上高獲得を目指す動きが広がっている。こうした動きと併せて、飲食店で作った料理を配達するデリバリーサービスの提供事業者による事業拡充の動きも加速。デリバリー導入で売上増の成果を得ている外食チェーンも出ており、外出自粛下で従来のような売上獲得が難しい状況が続く中では、デリバリーサービスなど「店の外」にも売上を求める動きが続きそうだ。

●ファンコミュニティに熱い視線

自社のブランド、店舗、商品を愛好するユーザーが集まって意見交換などができる交流の場「ファンコミュニティ」を自社のホームページ上などに設ける動きが進んでいる。熱心なファンの見解を吸い上げることで、よりニーズに即した新商品づくりなどにもつながることも見込めるもの。業種問わず企業が採り入れるなかで外食産業でも動きが顕著だ。

●大戸屋山本社長退任でグループ再建推進担当へ

大戸屋は3月31日付で山本匡哉社長が社長を退いた(取締役は留任)。4月1日付で持株会社の大戸屋ホールディングス(HD)の窪田健一社長が大戸屋社長を兼任となり、山本氏は大戸屋HD取締役から取締役兼戦略推進室担当に就任した。大戸屋HDでは同日、グループの再建に向けた戦略の立案、推進専門部署として「戦略推進室」を発足。山本氏は新たに同部署の責任者に就いた。