3月31日付の外食日報は

●エー・ピーCが通年集客目指す「2本柱」の火鍋店

居酒屋「塚田農場」を手がけるエー・ピーカンパニーは30日、東京・六本木の「上海香火鍋 新天地」をリニューアルし、新たな火鍋業態「六本木 香火鍋 新天地」として移転オープンした。以前は六本木駅から見て麻布側のビル空中階に出店していた火鍋業態を、東京ミッドタウン側に位置する路面店として移転オープンしたもの。夏に売上が落ちやすい火鍋業態の弱点を克服するべく、新たに汁なしの火鍋を開発し、スープに具材を入れて食す定番の火鍋との2本柱によって一年通して高い集客力を維持する業態を目指す。

●ミドルアッパー業態でも「巣ごもり需要」対応進む

新型コロナウイルス感染拡大防止としての外出自粛ムードが拡がるなか、高まる「巣ごもり需要」に対応する動きが外食産業で加速している。ファストフードをはじめとした日常使いの業態における飲食のテイクアウト対応や、自社あるいは他社のサービスを活用したデリバリーの動きに拍車がかかるなか、ミドルアッパー業態においても取り組みが目立ってきた。

●2月既存店売上はうるう年効果で約半数が前年超え

株式を公開している外食関連企業の20年2月既存店売上高(56社・業態)がまとまった(関連表は8面に掲載)。前年を上回った企業は全体の約半数にあたる29社となった。前月に続いて暖冬下で天候の良い日が多かったことで、外食が利用されやすい状況があったなか、うるう年で前年よりも1日多い月だったことがジャンルを問わず外食店にとって前年比での売上プラス要因だった。また、曜日巡りなどもあって前年比で土日祝が2日多く、ファストフード(FF)やファミリーレストラン(FR)など休日の売上規模が比較的大きい業態には追い風が強かった。一方で…