3月25日号の日本外食新聞は

★外食産業を動かす人々

福岡の立ち飲み文化のリード役へ
天神・警固の「はしご酒」世界に発信

シンキングフォー 代表取締役 落水 研仁氏

 

■3月25日号の主な内容
★トップ記事
負けるな!!外食 応援企画★第2弾
都市部の飲食店は必読だ!!
コロナで売上激減のこんな時こそ デリバリーの実態を知ろう!!

日本ビアアーティスト協会の代表でSOUJU(東京・世田谷)の社長である福島 茶坊主 寿巳さん

 

ピコンピコン、ピコンピコン。

渋谷・神泉にある「茶坊主劇場」で福島 茶坊主 寿巳さんに取材している最中も、ケータイからUber Eatsの呼び出し音が店内に鳴り響く。

オープンカフェ内で2月中旬からソフトオープンした「茶坊主劇場」はビールの注ぎ方やクラフトビールを学びながら楽しむことのできる店で、営業時間は17~24時。福島さんは1月末から11~15時はUber Eats、17~24時は「茶坊主劇場」というダブルワークを続けている。そのキッカケはこうだった。

ある日、世田谷・三宿のハンバーガーショップでハンバーガーを食べていると、入れ替わり立ち替わりUber Eatsの配達員がやって来る光景に出くわした。店員さんに聞いたところ、「1日50~60件注文が来る。ウーバー様々です」との答えが返ってきた。

その言葉を聞いてアンテナにビビッと来た福島さんは「一体どんな人がどんなものを頼んでいるのか。市場調査も兼ねて自分で配達員をやってみよう」と思いついたという。

福島さんは、グローバルダイニングで4年間「ラ・ボエム」業態に携わり、エーディーエモーションや東京レストランツファクトリーなどを経ていまに至る、バリバリの飲食人。現在、運営する神泉の「茶坊主劇場」は、オープンカフェ(運営はオープンワーク/畑中満社長)内での営業で、ランチはカフェが運営し、夜のみ入るため、「昼間の時間を有効に使う意味でもやる価値はある」と判断した。

Uber Eatsの配達員は身分証明書を送付して登録、認証されれば専用のキャリーバッグが送られてくる。面接は一切ない。そのため、「かなり変わった配達員がいるのも事実」というが、アプリでは配達員の評価もされるため、店側がキチンとコミュニケーションを取れば、「大きなトラブルは起きないのではないか」と福島さんは言う。

配達員の動きを順を追って見てみよう。まず、冒頭のようにUber Eatsのアプリから配達員に連絡が入る。配達員はそれを「受ける」か「拒否する」かを選択する。配達員は店を選べないが、配達そのものを拒否することは出来る仕組みだ。

ただし、オーダーを受けた後の「拒否」が余りにも多いと評価が悪くなる恐れがあるという。評価と連動してポイントがもらえるほか、ランチタイムなど需要が極端に増える時間帯もポイントが高い。そのポイントはグリーンからダイヤモンドまで4段階のランクに分けられている。

前述したとおり、面接がなく配達員は気軽に出来る一方で、そのクオリティが問われている。ちなみに福島さんはお客さん、飲食店双方の総合満足度が97%と高評価で、「プロ」というランクに位置しているという。

時を戻そう。「受ける」を押すと、該当店舗までの時間(車でのおおよその配達時間)が表記される。ちなみに、配達は、自転車、バイク、車の3タイプでの登録が可能。店までの時間と同時に地図が示され、店側は地図上で配達員の動きが確認できる仕組みだ。……

 

需給バランスによりボーナスポイントが異なることが地図上に色の濃淡で示される。パッと見てわかりやすいのが特徴だ。配達員はこれをみて、需要の多いエリアへと移動する

 

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