3月23日付の外食日報は

●鳥貴族はアメーバ経営拡大で収益体質強化

全品税抜298円均一の焼き鳥居酒屋「鳥貴族」を展開する鳥貴族は、今期(2020年7月期)の業績回復に寄与しているアメーバ経営に引き続き力を入れる。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う政府からの大規模イベントや外出自粛の要請により、先行きの不透明感は依然として強いが、成果を上げているアメーバ経営の推進や店舗運営の基礎であるQSC(クオリティ・サービス・クレンリネス)の徹底などに取り組むことで逆風に立ち向かう構えだ。

●広がる「内定取り消し学生」への救済の手

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で業績が悪化した企業や、先行きの不透明感が強まった企業が採用方針を変え、新卒者の採用内定を急きょ取り消す事態が出ているなか、内定を取り消された学生に外食企業が救いの手を差し伸べる動きが広がりつつある。

●子供の食事支援で無償の取り組み相次ぐ

新型コロナウイルス感染症拡大への対策としての臨時休校措置などから子供が家族と食事する機会が増え、家計などへの負担が高まっている情勢に対応する動きが、外食に携わる企業間で広がっている。外食店におけるメニューの大幅な割引などが実施されるなか、ここにきて無償の取り組みが相次ぐ。企業側がコスト負担を最大限に担う形だが、普段から社会貢献を意識した経営を行う企業がみられる外食産業にあって、難局の中、社会的意義を優先して動く傾向が鮮明化している。